1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06671392
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
栗栖 薫 広島大学, 医学部, 助教授 (70201473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 一彦 広島大学, 医学部, 助手 (30243554)
魚住 徹 広島大学, 医学部, 教授 (20028426)
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Keywords | 悪性脳腫瘍 / 遺伝子療法 / サイトカイン |
Research Abstract |
悪性脳腫瘍に対する遺伝子療法の基礎的研究として以下の実験、発表を施行し得た。1.サイトカイン遺伝子療法の基礎的研究;(1)Interferon-β,TNF-α発現ベクターをリポソーム法にて悪性脳腫瘍培養細胞に遺伝子導入し、そのin vivoの実験結果を別記の論文として発表した。すなわちInterferon-β遺伝子包埋リポソームをラット脳内移植グリオーマモデルに局所投与、TNF-α遺伝子包埋リポソームをヌードマウス皮下移植グリオーマに局所投与し、各々その発現をRT-PCR,western blot analysisにて確認し、抗腫瘍効果を腫瘍径の測定、動物実験用MRIにて確認した。(2)G-CSF発現ベクターを同様の方法にて培養悪性脳腫瘍細胞に遺伝子導入し、その発現をRT-PCR法にて、増殖抑制効果をcell count法にて確認した。本実験系をin vivoに拡大し、ヌードマウス皮下移植グリオーマを作成し、リポソーム包埋G-CSF発現遺伝子を局所投与した。その結果、対照群に比べ、G-CSF遺伝子導入群において腫瘍増殖抑制効果が認められた。2.細胞周期調節遺伝子導入による悪性脳腫瘍に対する遺伝子療法の基礎的実験;(1)培養ヒトグリオーマ細胞及びグリオーマ患者からの臨床材料よりDNA,RNAを抽出し、Southern/nothern blot analysisを施行した結果、LOHの存在が示唆された。sdi-1^<p21>発現遺伝子を培養脳腫瘍細胞に遺伝子導入し、その抗腫瘍効果を検討した。現在、亜鉛などのinducerでその発現をコントロールできる発現ベクターを作成中である。(2)pBluescript II内のp16のcDNAから発現ベクターを作成した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kunyu Harada: "Growth inhibition of subintaneously transplanted human glioma by traisfection-induced tumor necrosis factor-αand augmentation of the effect by α-interferon." Journal of Neuro-Oncology. (in print). (1994)
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[Publications] Kunyu Harada: "Analysis of sdi-1 gene functions in human malignant glioma" Brain Tumor Resarch and Therapy. (in print). (1995)