1995 Fiscal Year Annual Research Report
グリオーマの浸潤性・細胞周期からみたレトロウイルスベクターを用いた遺伝子療法
Project/Area Number |
06671406
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Research Institution | UNIVERSITY OF THE RYUKYUS |
Principal Investigator |
宮城 航一 琉球大学, 医学部, 助教授 (60102274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 芳大 琉球大学, 医学部, 助教授 (60039930)
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Keywords | gene therapy / glioblastoma / thymidine Rinase / cell cycle / PCNA / Flow cytometry / retrovirus |
Research Abstract |
浸潤悪性神経膠腫細胞に対して遺伝子治療が効果を発揮するためには2点について基礎的研究が必要なことが分った。第一は細胞周期のS期に遺伝子導入すること、第二にbystander effectを応用した遺伝子治療法である。第一については昨年度にヒトグリオーマ細胞の細胞周期と遺伝子導入効率が相関するかどうかin vitroで確かめ発表した。 ヒトグリオーマ細胞の増殖能についてはDoubling timeの短い細胞で、またPCNA,BrdU染色率の高い細胞で遺伝子導入効率が高かった(第3回日本脳腫瘍カンファランス、那須)。逆に細胞周期調節剤trichostatin Aを用いてS期細胞の割合を抑制したとき(Flow cytometryにより確認)Colony Formationも抑制された。 Bystander effectにおけるギャップ結合については第54回日本脳神経外科学会総会にて発表した。ギャップ結合作用物質(Phorbol,Dexamethasone,β-Carotene)を用いたときギャップ結合作用物質Phorbolはbystander effectを抑制したが、Dexamethasone,β-Caroteneにはbystander effectを促進する効果はなかった。理由はギャップ結合蛋白であるConnexin 43がヒトグリオーマでは発現が少ないからである。
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Research Products
(2 results)