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1994 Fiscal Year Annual Research Report

心肺蘇生後脳症と痙攣発生のメカニズムに関する研究

Research Project

Project/Area Number 06671423
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

川合 謙介  帝京大学, 医学部, 助手 (70260924)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中山 比登志  帝京大学, 医学部, 講師 (00147050)
Keywordsラット / 心肺蘇生 / 易痙攣性 / 聴原性痙攣 / 一過性全脳虚血
Research Abstract

(1)全脳虚血モデル動物の作成: Spragu-DawleyおよびWistar ratを用いたが、すべて心停止を加える前には易痙攣性は認められなかった。ラット心停止の後、3分(A群)、5分(B群)、7分(C群)、9分(D群)の心肺蘇生を開始すると、平均血圧が50mmHgまで回復するまでの時間(虚血時間)は、各々の群で、4.5+0.5、8.3+0.7、10.7+0.9、13.7+1.2分で、特に問題なく蘇生された。A,B,C群のラットは、虚血後24時間以内に覚醒し運動障害もなく一見全く正常となったが、D群の殆どが対麻痺を示した。しかし、この麻痺も数日中に消失し虚血後7日ではほぼ正常となった。
(2)易痙攣性と虚血強度: ある強度以上の一過性全脳虚血が加わると、易痙攣性が誘導され、テスト音で典型的な聴原性痙攣が誘発されるようになった。易痙攣性は時間とともに減弱した。易痙攣性誘発の確率、その持続時間はほぼ虚血強度と相関していた。すなわち、A,B,C,D群各々の易痙攣性誘発率は0,65,100,100%であり、B群では2週間のうちに75%が、C,D群では8週間のうちに75%、50%が易痙攣性を失った。痙攣の表現型としては、遺伝性痙攣ラット(GEPR)に認められる聴原性痙攣と同様であった。すなわち、テスト音の開始とともにラットはやや不隠状態となり、通常30秒以内に突然wild running seizureが始まる。数十秒のwild runningの後に突然tonic/clonic convulsionに移行する。一部のラットではtonic/clonicに移行せず、wild runningの後catatonic stateに移行する型を示したが、この2型と虚血強度との間には特に明確な関連は認められなかった。

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Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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