1994 Fiscal Year Annual Research Report
胎児期における海綿静脈洞ならびに同洞への還流静脈の発達
Project/Area Number |
06671430
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
橋本 昌典 産業医科大学, 医学部, 助手 (50198694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 晃 産業医科大学, 医学部, 教授 (80040583)
奥寺 利男 秋田県立脳血管研究センター, 副研究局長
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Keywords | 海綿静脈洞 / 顕微鏡下解剖 / 胎児 / 静脈造影 |
Research Abstract |
胎児期の海綿静脈洞の発達に関して今年度は下記の研究を行った。 1.静脈造影によるX線解剖学検討 すでに静脈注入が行われている胎児標本について、海綿静脈洞及び同洞への還流静脈路の詳細なX線解剖を得るため、海綿静脈洞部を切り出して超軟X線立体拡大撮影を行った。静脈注入標本の不揃いがあるため、胎生期全体を通しての海綿静脈洞及びその還流静脈の発達を系統的に観察できるまでには至っていないが、平成7年度には検索数を増して論文を作成する予定である。 2.解剖学的並びに組織学的検討 海綿静脈洞は静脈のみならず動脈や神経及びこれらをとり囲む硬膜との相互関係の発達を検討する必要性から、胎児海綿静脈洞部の手術顕微鏡下の解剖を行うとともに、造影剤非注入標本を選んで同洞部の連続組織標本を作成した。胎児期の発達過程を追跡するには未だ検索数が十分でないため、平成7年度にも本研究を継続して、静脈構築の発達とこれをとりまく硬膜,神経との相互関係の発達という観点から研究結果をまとめる予定である。
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