1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06671441
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
宗田 大 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (50190864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高久田 和夫 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (70108223)
山本 晴康 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (10092446)
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Keywords | 軟部組織 / 治療過程 / 力学的刺激 / 力学的強度 / 靱帯再建手術 |
Research Abstract |
平成6年度はSDラットを対象として、その膝蓋腱骨複合体を用いた持続的繰り返し張力刺激装置の確立を目的として研究を進めた。 持続的張力刺激装置は膝蓋腱を特製のフレーム内に固定し、歯科矯正用のNITIバネを用いて100グラムの一定の張力を与えられるように工夫した。一方エア-コンプレッサーを動力源とした繰り返し刺激装置を改良し、エア-コンプレッションにて弾力性のあるチューブ内に組み込んだワイヤーを前後に10mmの範囲で繰り返し移動させるようにした。エア-コンプレッサーにはタイマーを設置し、装置のon/offを自由に調節できるようにした。このチューブを皮下に導入して、NITIバネを繰り返し引っ張ることにより100グラムの一定張力を調節性をもって膝蓋腱に与えられる実験装置を開発した。 初回実験としてラットの膝蓋骨骨複合体を取り出し、中央部の幅を約1.2mmにトリミングし両端の骨に細いワイヤーにて引っ張り装置に固定し皮下に留置した。ラットに特製のフレームを固定しこれに皮下から導いたチューブを固定し、ケージの外に引き出してコンプレッサーに接続した。2週間持続的の繰り返し引っ張り刺激した後に取り出し、張力刺激の実施の問題点と組織の変化を検討した。初回実験ではフレームの長さがやや短いため刺激による中央のワイヤーの移動量が小さく張力刺激の長期の実践に問題を生じるためフレームの改良を行った。これにより最低4週間の持続的繰り返し張力刺激の実践が可能となった。
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