1995 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄中の骨原細胞の分離増殖の基礎的研究とそれの老人の大腿骨頚椎部骨折治療への応用
Project/Area Number |
06671443
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Research Institution | NIIGATA UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE |
Principal Investigator |
堂前 洋一郎 新潟大学, 医学部, 助教授 (80227701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷澤 龍彦 新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (90227231)
遠藤 直人 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (10251810)
高橋 栄明 新潟大学, 医学部, 教授 (50018397)
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Keywords | ヒト骨髄細胞 / CFU-F / 骨原細胞 / 骨形態計測 |
Research Abstract |
1 ヒト骨髄中骨原細胞について検討した.ヒト腸骨骨髄より穿刺・採取した骨髄細胞をin viroで播種・培養した。この骨髄細胞は培養と共にコロニー(CFU-F)を形成する。そのうちアルカリフォスファターゼ活性、石灰化などの骨芽細胞の形質を発現するコロニーを認めることから、このアルカリフォスファターゼ陽性CFU-F細胞は骨原細胞と考えられた。各年代のヒトより骨髄細胞を採取・培養すると骨原細胞(アルカリフォスファターゼ陽性CFU-F)の数は成長期には(18歳まで)は高いレベルを示し、以後加齡と共に減少することが明らかとなった. 2 骨原細胞に対するBMP-2の効果を検討した。BMP-2はヒト腸骨より分離・培養したCFU-F細胞のアルカリフォスファターゼ活性を高めた。 3 アルカリフォスファターゼ陽性CFU-F細胞は骨原細胞と考えられることより、骨形成能の1指標と考えられる。そこで腸骨の骨形態計測値と比較検討すると骨形成のパラメター値を良く反映した。このことよりアルカリフォスファターゼ陽性CFU-F細胞数は骨形成の指標として臨床的に用いられうる可能性が考えられた。
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[Publications] 金藤直樹: "ヒト骨髄中の骨芽細胞様細胞への分化に対するBMP-2の効果" 日本骨代謝学会雑誌. 13. 353 (1995)
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[Publications] Nishida.S: "Aging decreases the number of asteoprogenitor cells in bone marrow of ilium in tiuwan" Bone. 16. 975S (1995)
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[Publications] Endo N.: "CFU-F assay as a parameter of bone foruing actiuity in unmau" J. Bone Miner Res. 10. S268 (1995)