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1994 Fiscal Year Annual Research Report

知覚伝達におけるプロスタグランディンの役割

Research Project

Project/Area Number 06671522
Research InstitutionShimane Medical University

Principal Investigator

斉藤 洋司  島根医科大学, 医学部, 講師 (50162243)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 桐原 由美子  島根医科大学, 医学部, 教務員 (90234400)
柳谷 忠雄  島根医科大学, 医学部, 助手 (10243429)
Keywordsプロスタグランディン / 疼痛過敏 / 知覚過敏 / 脊髄
Research Abstract

ラット(Male Sprague-Dawley)を対象として、ハロセン麻酔下に下部腰椎間よりクモ膜下腔カテーテルを留置した。これよりプロスタグランディンE_1またはF_<2α>を投与し、侵害刺激および非侵害刺激に対する反応を検討した。体性侵害刺激としてtail flick試験を、内臓性侵害刺激としてcolorectal distension試験を用いた。非侵害性機械刺激に対する影響は、3種類のSemmes-Weinstein monofilamentを用いてラットの左右の頚部、側腹部、殿部の計6ヵ所を刺激し、その逃避反応をスコア化することにより検討した。プロスタグランディンE_1およびF_<2α>のクモ膜下腔投与後、体性侵害刺激、内臓性侵害刺激の両方に対して疼痛過敏が出現した、誘発された疼痛過敏はプロスタグランディンの投与量に依存性であり、またこの効果は一過性で20分から30分間持続した。一方、非侵害性機械的刺激に対しては長時間持続する知覚過敏が誘発された。観察期間は2日間であったが、知覚過敏はこの期間以上に持続するものであった。知覚過敏の程度は投与量に依存しており、さらにSemmes-Weinstein monofilamentの強度にも依存していた。プロスタグランディンF_<2α>による知覚過敏の誘発はプロスタグランディンE_1のそれに比較し強い傾向にあった。脊髄のヘマトキシリン-エオジン染色、クリュウーバー-バレラ染色標本ではプロスタグランディン群と生食群において脱髄等の組織学的所見に差違はなく、プロスタグランディンによる形態的脊髄障害は否定的であった。

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Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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