1994 Fiscal Year Annual Research Report
開心術中におけるヘパリンの抗凝固作用と白血球フォスフォリパーゼA_2活性
Project/Area Number |
06671536
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中村 治正 長崎大学, 医学部, 講師 (10145394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺尾 嘉彰 長崎大学, 医学, 助手 (90260736)
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Keywords | フォスフォリパーゼA_2 / ヘパリン / ステロイド / プロスタサイクリン |
Research Abstract |
本研究により開心術中に投与されるヘパリンの投与が好中球内PLA2活性を著明に上昇させることが明らかとなり、同時にヘパリン投与後には血中6ketoPGF1αの増加も認められた。また強力なPLA2のインヒビターであるステロイドのヘパリン投与前の投与がこうしたヘパリンによる血中さらには好中球内PLA2活性の上昇及び血中6ketoPGF1αレベルの上昇を抑制する結果が得られている。ヘパリンの作用メカニズムをさらに明らかにするためにヘパリン投与後の好中球内PLA2を一部精製し、その培養血管内皮細胞に及ぼす効果を検討中である。しかしヘパリンの抗凝固作用の指標としてのactivated coagulation timeに及ぼすステロイドの作用は現時点で明らかではなかった。
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