1995 Fiscal Year Annual Research Report
上皮-間質の相互作用と精巣由来因子による前立腺細胞の増殖と機能の調節機構の解明
Project/Area Number |
06671576
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
石坂 和博 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (60168218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北原 聡史 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (10186257)
木原 和徳 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (40161541)
東 洋 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (20134736)
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Keywords | 前立腺 / IGF-II / パラクリン / アンドロジェン / 成長因子 / エンドセリン |
Research Abstract |
イヌ前立腺初代培養において上皮と間質の分離培養法を確立した。間質細胞の培養上清を上皮細胞に加えると増殖刺激作用を示した。この作用は濃度を上げてゆくとbiphasicな作用となった。また、Insulin-like-growth factor-IIに対する抗体を加えることでブロックされた。しかし、IGF-II抗体のみでは、上皮細胞の増殖に影響しなかった。recombinant-IGF-IIを上皮細胞に加えると増殖刺激作用を示し、やはり濃度によってbiphasicであった。更に間質細胞培養上清と、間質細胞融解中にIGF-II抗体と反応する蛋白が含まれることがわかった。以上から、イヌ前立腺間質細胞はIGF-II様物質を主産し、この物質がイヌ前立腺上皮細胞の増殖を刺激することがわかり、イヌ前立腺において間質-上皮の相互作用(パラクリン作用)の存在することが示唆された。 イヌ前立腺組織中にはエンドセリンの存在することが示された。エンドセリン-1とエンドセリン-3とはイヌ前立腺上皮細胞の増殖刺激効果のあることが示された。この作用は、ET_Bレセプターをブロックすることで抑制された。イヌ前立腺上皮にはET_Bレセプターの存在することが免疫的にも確認された。 イヌ前立腺上皮細胞には、ジヒドロテストステロンによっても増殖が刺激された。アンドロジェンとIGF-II、エンドセリンとの相互関係をmessengerRNAレベルまで掘り下げて、検討中である。
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