1995 Fiscal Year Annual Research Report
膀胱癌の発生・進展における上皮増殖因子遺伝子とp53遺伝子の異常に関する検討
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06671581
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
國見 一人 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (40251954)
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Keywords | 膀胱癌 / 癌遺伝子 / 癌抑制遺伝子 / p53遺伝子 / EGF遺伝子 / 薬剤耐性 |
Research Abstract |
癌関連遺伝子であるp53遺伝子、Epidermal Growth Factor(EGF)Family遺伝子に注目し、これらが膀胱癌の生物学的悪性度にいかに反映されているかを検討するとともに臨床的悪性度診断に有用であるか、さらには治療方針決定の補助診断として確立しうるかについて検討する。 薬剤多剤耐性遺伝子(multidrug resistance gene)やmetallothionein遺伝子の発現と臨床的な抗癌剤治療効果との相関について検討する。 上部尿路あるいは膀胱移行上皮癌の生検、手術材料約20例からメッセンジャーRNAを抽出した。一方、multidrug resistance gene、multidrug resistance-associated protein gene、あるいはmetallothionein geneに対するPCR primerを作成した。RT-PCRを用いて、メッセンジャーRNAレベルでのこれら遺伝子の発現の程度をサザンオートラジオグラフィーにて比較定量した。臨床的な抗癌剤治療効果との相関性や臨床予後との比較は今後の検討課題である。 p53遺伝子やEGF Family遺伝子、さらにはE-cadherinなどの接着因子遺伝子のRT-PCR用のprimerを作成した。同様に、メッセンジャーRNAレベルでの発現の程度を比較定量中である。
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