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1994 Fiscal Year Annual Research Report

腫瘍内の増殖因子およびその受容体含量からみた尿路性器癌の検討

Research Project

Project/Area Number 06671611
Research InstitutionSaitama Medical University

Principal Investigator

吉田 謙一郎  埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (00134685)

Keywords腎細胞癌 / EGF / TGF-α / EGF受容体 / 前立腺肥大症 / オートクリン
Research Abstract

腎細胞癌組織、前立腺肥大症組織の膜分画中におけるEGF受容体をEGFをligandとするScatchard分析法にて検索する方法を確率した。これにより両組織ともKd値が10^<-10>molのsingle classのbinding siteが検出された。正常腎組織ではEGFのspecific bindingはみられなかったが、腎細胞癌組織ではその大部分で検出され含量測定が可能であった。この結果を従来の腫瘍評価法である病理組織学的評価、TNM分類、腫瘍の大きさ、生存率などと比較検討した。この結果、EGF受容体量と核異形度が相関することが示された。またEFG受容体が検出されない腎細胞癌ではその予後が良く、全例生存していることが示された。これに対し、EGF受容体含量が高いものほど予後不良であった。また転移を有する腎細胞癌ではEGF受容体は原発巣のみならず転移巣でも検出されたが、その含量は両者において差がみられなかった。また前立腺肥大症ではEGF受容体は上皮細胞に検出され、間質組織にはみられなかった。
免疫組織学的に腎細胞癌、前立腺肥大症組織、前立腺癌組織についてEGF受容体、EGF,TGF-α,c-erbB_2の染色を試みた。この解析は未だ充分ではないが、転移を有するものではTGF-αが濃染される傾向が示され、転移巣におけるTGF-αとEGF受容体とのオートクリン機構の存在が示唆された。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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