1994 Fiscal Year Annual Research Report
RI動態画像を用いた移植腎機能評価の新しい試み-Rut land処理への因子分析法の導入-
Project/Area Number |
06671618
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
平賀 聖悟 東海大学, 医学部・移植学教室I, 助教授 (10114779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 宜志 東海大学, 医学部・移植学教室I, 助手 (10193137)
北村 真 東海大学, 医学部・移植学教室I, 講師 (00214817)
飛田 美穂 東海大学, 医学部・移植学教室I, 助教授 (20147169)
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Keywords | 移植腎機能 / Rut land法 / 因子分析法 / ^<99m>Tc-DAPA |
Research Abstract |
伝達関数の計測において,排泄が始まるまでの初期伝達関数(initial height;IH)は,入出力関数をRut landの方法で処理して得られる集積係数と等価とされ,著者らは臨床応用に際しこのパラメータをuptake coefficient(UC)と名づけた.このUCは,^<99m>Tc-DTPAをトレーサにした場合,腎臓を対象にすると糸球体濾過率(GFR)と相関があることが報告されており,腎機能指標の一つとなりうると考えられた. 我々は腎の各画素における時間放射能曲線(TAC)に因子分析法を適用した後,得られた成分曲線を入出力関数に導入し,UCを算出する事を可能とした(Factor UC). 今回は先ず循環モジュールを作成し,Rut land処理の入力の設定と再現性に関し検討を加えた.UCは再現性を持って真の濾過率を反映しており腹部大動脈部,腎動脈部,腎血管床部でそれぞれ別のカーブが得られ,腎血管床部分を入力としたものが最も真値に近かった. 次に腎移植ドナー症例を含む健常人および急性腎不全回復期症例を対象に,Factor UCについて,腎機能の評価における有用性を検討して以下の結果を得た. 1.腎糸球体機能の測定に関して,本法は24時間尿Ccr検査と同様の意義を有する. 2.本法は,24時間尿Ccr検査に比べ外来通院で簡便に行え,リアルタイムでの腎機能の評価が可能な点で優れている. 3.本法は提供腎の選択をはじめ,分腎機能検査法として有用である. 更に腎移植者に対し同様の検討を行い以下の結果を得た. 1.正常の位置に2腎がある症例と同様,移植腎(単一腎)機能についても本法で精査可能である. 2.腎移植者と正常位置に2腎を有するものでは,Factor UCとCcrには,同様の相関関係があるものの,それぞれ異なったClusterを形成した事から,その病態を反映しているものと考えられた.
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