1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06671643
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
吉村 公一 三重大学, 医学部, 助手 (50210761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥川 利治 三重大学, 医学部附属病院, 助手 (90262998)
田畑 務 三重大学, 医学部, 助手 (40252358)
箕浦 博之 三重大学, 医学部, 助手 (70242964)
豊田 長康 三重大学, 医学部, 教授 (40126983)
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Keywords | 脱落膜化 / ホメオボックス遺伝子 / 細胞分化 / POUドメイン |
Research Abstract |
子宮内膜間質細胞の脱落膜化にPOUを持つ転写因子のいつであるOCT-3B遺伝子が関与している可能性に関して前年度報告した。本年度は子宮内膜間質細胞の初代培養細胞のin-vitro脱落膜化系を用い、Oct-3B遺伝子の脱落膜化への関与につき検討した。黄体初期子宮内膜間質細胞はprogesteronの存在化にin-vitroで容易に活発な内分泌細胞である脱落膜細胞へと分化する。その分化過程におけるOct-3B遺伝子の発現動態を、脱落膜化の分化マーカーであるprolactin、fibronectin遺伝子の発現とともに検討した。Oct-3B遺伝子の発現はprogesteron添加後24時間後には上昇を認め48時間後にはplateau levelに達した。それにたいしてprolactin、fibronectine遺伝子発現は48時間後に上昇を認めplateau levelへの到達は96時間後以降であった。即ち、Oct-3B遺伝子の発現は分化マーカーの遺伝子発現に先行していた。さらに、Oct-3B遺伝子の転写開始点近傍の延期配列を元にanti-sense oligonucleotideを作成しin-vitro脱落膜化系の添加することによりそのprolactinを分化マーカーとして脱落膜化に与える影響につき検討にした。anti-sense oligonucleotideを添加により同部位の塩基配列を元に作成したsense-oligonucleotideを添加した場合に比べprolactin遺伝子の発現は有意に抑制された。このことよりOct-3B遺伝子は脱落膜過程に関与する転写因子の1つであることが確認された。これらの研究成果の一部を国内学術誌に発表した。現在国際誌に投稿中である。
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Research Products
(1 results)