1995 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト精子活性化蛋白遺伝子のクローニングと精子活性化蛋白の大量調製
Project/Area Number |
06671680
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Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
大竹 英樹 獨協医科大学, 医学部, 助教授 (00049214)
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Keywords | 精子活性化蛋白質 / 精子活性化蛋白遺伝子 / ヒト卵巣 / ヒト精子 / 精子運動能 / 精子活性化 / 遺伝子クローニング |
Research Abstract |
研究目的:本研究は、研究代表者らがニシン卵巣よりクローニングしたニシン精子活性化蛋白遺伝子のcDNAをプローブとしてヒト卵巣cDNAライブラリーを検索することによりヒト精子活性化蛋白遺伝子をクローニングし、遺伝子工学的方法により精子活性化蛋白を大量調製することを目的としている。 結果:ヒト卵巣ライブラリーの検索の結果、ポジティブと考えられcDNAクローンが8個得られ、それらクローンの塩基配列の一部を決定した。得られたクローンの塩基配列の一つは、フランスの研究者により、ヒトリンパ芽球cDNAライブラリーよりクローニングされたcDNA断片群の一つで約300塩基対のcDNAと一致していた。しかし、そのcDNAがどの様な蛋白をコードしているかという情報は現在のところ全く得られていない。また、残りの7個のクローンは全て未だ報告されていない遺伝子に由来するcDNAであった。これらcDNAクローンは卵巣のライブラリーのスクリーニングによって得られたが、ヒトの他の器官または組織でも発現している可能性が考えられたので、ヒトの各器官および組織より調製したRNA標品(米国Clontech社製)を用いたNorthen blot法をおこないそれらcDNA発現について検討した。現在、卵巣だけで発現していると考えられるクローンを一つ得ることが出来ている。残りのクローンについては引き続き検討中である。これらのcDNAがどの様な蛋白をコードするかを決定するため、完全鎖長cDNAクロンの分離を試みているが未だ成功していない。 本研究の最終目標は、ヒト精子活性化蛋白遺伝子と考えられる遺伝子のコードする蛋白を遺伝子工学的方法により大量調製し、ヒト精子運動に及ぼす活性化を検討することにある。現在、卵巣で発現している完全鎖長cDNAをクローニングしている段階であるが、それが得られたらバキュウロウイルス発現ベクターに組み込み、昆虫の鱗翅類の卵巣細胞由来の培養細胞であるSf9細胞に導入して、当該遺伝子のコードする蛋白を大量に調製する予定である。現在、無血清培地を用い懸濁培養によって生育する細胞株を確立中である。
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[Publications] Oda, S., Igavashi, Y., Ohtake, H., Sahai, K., Shimizu, N., & Morisawa, M.: "Sperm activating proteins from unfertilized eggs of the Pacific horring, Clupea pallasii" Develop. Growth Differ. 37. 257-261 (1995)
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[Publications] Tadokoro, N., Koibuchi, N., Ohtake, H., Kawati, T., Kato, Y., Yamaoka, S., & Kumasaka, T.: "Expression of Prolactin Gene in Human desidua during Prognancy Studied by in Oitu Hybridigation Histochemistry." Endocrine J.42. 537-543 (1995)
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[Publications] Koibushi, N., Konno, R., Matsuzaki, S., Ohtake, H., Niwa, A., Yamashe, S.: "Localization of D-amino acid Oxidase mRNA in the mouse kidney and the effect of testosterone treatment" Aistochem Cell Biol. 104. 349-355 (1995)
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[Publications] Tadokoro, N., Koibuchi, N., Ohtake, H., Kawatsu, T., Ohkawa, H., Kato, Y., Yamashe S., & Kumasaka, T.: "Localization of prolactin and its receptor messenger RNA in the human cleciclua" Experientia. 51. 1216-1219 (1995)