1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06671720
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
森 敏裕 愛媛大学, 医学部, 助手 (50200374)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 英光 愛媛大学, 医学部, 助手 (30187223)
兵頭 政光 愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (00181123)
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Keywords | 嚥下圧 / 食道透視 / 嚥下反射 |
Research Abstract |
1.高齢者の咽頭食道透視に関しては、愛媛大学耳鼻咽喉科を受診した嚥下障害、咽喉頭異常感症、上部消化管スクリーニング必要例の高齢者を検査対照として、1ケ月6例の割合で実施してきた。その結果、高齢者の誤嚥例は、誤嚥を自覚あるいは咳反射をきたす群と全く咳嗽なく自覚も無い群に2分され、しかも、両群はほぼ同頻度に見られることが分かった。 2.高齢者の嚥下圧測定については、未だ実施していない。これは測定用の3ch圧力トランスデューサ(平成6年度申請備品)を入手して間もないので、校正中であるためである。 3.上記の様に、嚥下圧力測定については、実際のデータ収集は今後のこととなるが、既に1chの類似機種では充分な測定・解析実績があるので、この点に技術的・学術的問題はない。咽頭食道透視法については、データの収集は順調であり、これらデータの定性的解析においては、上記の様に結果が得られつつある。 4.今後は、嚥下圧測定・咽頭食道透視の両データを収集すると共に、定量的解析に着手し、検討項目の取捨選択を行った後これらの解析結果を総合する。その結果から嚥下反射の遅延といった高齢者の嚥下機能の特徴を確立する。また、各パラメータの定量化により嚥下機能の点数化が可能となる。これらは、高齢者嚥下機能診断法の基準化につながるものと考えられる。
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