1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06671778
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
佐藤 幸裕 日本大学, 医学部, 講師 (70139161)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 広行 日本大学, 医学部, 助手 (00260969)
川村 昭之 日本大学, 医学部, 助手 (90214692)
島田 宏之 日本大学, 医学部, 講師 (40162680)
|
Keywords | 前増殖糖尿病網膜症 / 細分類 / 前房フレア値 / 黄斑浮腫 |
Research Abstract |
検眼鏡的に前増殖糖尿病網膜症と思われた症例に対し、カラー眼底撮影と蛍光眼底造影を行い、軽症、中等症、重症に細分類した。軽症とは軟性白斑を認めるが蛍光眼底造影で明らかな血管閉塞領域を認めないもの、中等症とは軟性白斑と血管閉塞領域を認めるもの、重症とは軟性白斑、血管閉塞領域と静脈の高度な異常を認めるものである。それぞれのカラー眼底撮影と蛍光眼底造影はCCDカラービデオカメラを介してカラービデオプリンターに記録した。また、眼底撮影時に前房フレア値も同時に測定し細分類との関係を検討した。原則として、軽症は経過観察のみとし、中等症は局所光凝固、重傷は汎網膜光凝固を行った。経過観察期間中は光凝固を行わなかった症例でも3ケ月に1回は眼底撮影と前房フレア値を測定した。光凝固を行った症例では光凝固前、光凝固後1ないし2、4、8、12週目に前房フレア値を測定した。その結果以下の点が明らかになった。 1)前房フレア値は、軽症、中等症、重症の順に高く、各群の間に有意差が認められた。 2)光凝固を行った症例では、光凝固後1ないし2週目で前房フレア値は最も高くなり、その後低下していった。 3)光凝固前に前房フレア値が高く、光凝固後にさらに高くなる症例で、黄斑浮腫が増悪しやすい傾向が伺われたが、現時点では統計学的な有意差は認められず、さらに検討していく予定である。
|