1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06671814
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Research Institution | Tokushima University |
Principal Investigator |
樋浦 明夫 徳島大学, 歯学部, 助教授 (00106353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石塚 寛 徳島大学, 歯学部, 教授 (50057494)
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Keywords | 三叉神経節 / ニューロン / 歯髄神経 / 下顎切歯 / WGA-HRP / マウス |
Research Abstract |
平成6,7年度における本補助金による研究活動によって次のことが明らかとなった。 成熟マウス(2匹)の切歯(下顎)を麻酔下で切断し、歯髄を露出し、歯髄内にWGA-HRPを注入した。48時間後に灌流固定し、HRP注入側の三叉神経節と脳幹を採取した。同試料を薄切し、テトラ・メチルベンチジンによる発色反応を行ってHRPを取込んだ三叉神経節及び脳幹のニューロンを顕微鏡で同定した。また2匹のマウスから2例の三叉神経節ニューロンの大きさを計測した。 その結果マウスの三叉神経節ニューロンの大きさは長径20〜25μに峰を持つやや小型のものが多い。その中で少数ながら大型(20〜35μ)のものがHRPを取り込んでいることが分かった。同様に取り出し固定した脳幹部(中脳)にHRPを取り込んだ細胞が見られなかったことから、注入時にHRPは歯周組織に漏れなかったものと思われ、三叉神経節内のHRPを取り込んだニューロンは全て下顎切歯歯髄に分布しているものと考えられた。 これらの結果は我々が主張している切歯歯髄には大型のニューロンが無髄神経として分布している可能性を支持する。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Hiura A & Ishizuka H: "Central terminals of capsaicin-sensitive primary afferent make synaptic contacts with neuronal soma in the mouse substantia gelatinosa." Experientia. 51. 551-555 (1995)
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[Publications] 樋浦明夫、石塚寛、大田美香: "血漿漏出と痒み誘発における侵害受容性知覚神経とマスト細胞の役割" 東邦医学会雑誌. 42. 307-320 (1995)
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[Publications] 樋浦明夫: "マウス脊髄後角表層におけるGABA陽性細胞による毛細血管の包囲" 医学と生物学. 131(5). 171-173 (1995)
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[Publications] Hiura A, Nasu F, Kuwahara M, Ohota M,& Ishizuka H: "Evidence of synaptic contacts of nociceptive primary afferent central terminals on GABAergic interneurons in the substantia gelatinosa." Arch. Histol. Cytol.59(1)(in press). (1996)
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[Publications] Hiura A & Ishizuka H: "Fluoride-resistant acid phosphatase (FRAP) -positive primary afferent central terminals in the mouse substantia gelatinosa." Acta Histochem. Cytochem.28(6)(in press). (1995)