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1994 Fiscal Year Annual Research Report

味刺激に対する味細胞の応答機構の形態解析

Research Project

Project/Area Number 06671838
Research InstitutionThe Nippon Dental University

Principal Investigator

吉江 紀夫  日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (30095278)

Keywordsモルモット / 味蕾 / 味覚刺激 / 味覚受容細胞 / シナプス / 有芯小胞 / 開口分泌
Research Abstract

モルモットの舌に,蔗糖(甘味),塩化ナトリウム(塩味),クエン酸(酸味),塩酸キニ-ネ(苦味),グルタミン酸ナトリウム(うま味)の5基本味物質をそれぞれ作用させて味覚刺激し,有郭乳頭に存在する味蕾を電子顕微鏡により以下の2点の解明に重点を置いて,検索をおこなった.
1.各味刺激に対して,味覚受容細胞のシナプス部に集積するシナプス小胞(大型有芯小胞と小型無芯小胞)はどのような反応を示すか.
2.異なる刺激に対するシナプス小胞の反応動態に,変異がみられるか比較検討する.
結果:味刺激により受容細胞の微細構造は明らかな変化を示し,受容細胞の刺激応答を形態的に捉らえることができた.著しい変化は,シナプス部において,受容細胞から神経にむけて有芯小胞の開口放出像として起こり,シナプス周辺の有芯小胞は減少する傾向にあった.また,有芯小胞の分泌像はシナプス部以外にもみられた.しかし,無芯小胞の開口像は認められなかった.それぞれの刺激に対して,このような反応を示す細胞は受容細胞のうちの一部に限られ,無反応のものも数多く残っていた.
以上の結果から,受容細胞はそれぞれの刺激に対して共通の反応性を示し,味質による反応動態に差異はないことが明らかにされた.即ち,各味質は,共通の伝達物質によって受容細胞から神経に伝えられることが示唆される.また,受容細胞は細胞ごとに異なる味質受容性を有することも推測される.

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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