1995 Fiscal Year Annual Research Report
クリプトコックス・ネオフォルマンスの菌体外プロテアーゼに関する研究
Project/Area Number |
06671839
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Research Institution | NIPPON DENTAL UNEVERSITY |
Principal Investigator |
青木 茂治 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (20095045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲村 健二郎 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (00227894)
久和 彰江 日本歯科大学, 新潟歯学部, 講師 (40095063)
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Keywords | クリプトコックス・ネオフォルマンス / 菌体外プロテアーゼ / 増殖 / 病原性真菌 / ウシ血清アルブミン |
Research Abstract |
平成7年度の成果は次のようであった 1.プロテアーゼの単離と精製 前年度の成果を基にYeast Carbon Base(YCB)に0.1%ウシ血清アルビミン(BSA)と0.01%ポリペプトン(Pp)を加えた液体培地を用いた。菌を培養後の培地上清を集め、硫安(80%)で沈殿させた蛋白画分を透析した試料をカラムクロマト法で分画することを試みた。しかし、カラム担体を変えて酵素の精製を試みたが活性のある画分は精製できなかった。その理由としては産生される酵素が少量で、活性が低いことが考えられた。そこで、以後の実験には、硫安塩析画分を粗酵素標品として用いた。 2.プロテアーゼの分子サイズ 粗酵素標品を0.1%ゲラチンを含むアクリルアミドゲルで電気泳動した後、プロテアーゼを発現させるため緩衝液中で数時間反応させた。こうして調製したゲルをクマシ-ブルーで蛋白を染色した結果、分子量が120-150kDaの位置にゲルチンが溶解したバンドが1本検出された。したがって、このプロテアーゼは非常に大きな分子であることが判明した。 3.基質特異性 アゾコール、アゾカゼイン、アゾアルブミンを基質として、分解活性を調べた結果、アゾコールとアゾカゼインをよく分解したが、アゾアルブミンに対する分割活性は弱かった。 4.至適pH アゾコールを基質としたときの至適pHは6.5-7.0にあり、中性プロテアーゼであることが分かった。
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