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1994 Fiscal Year Annual Research Report

歯胚の発育に及ぼす発癌性ヘテロサイクリックアミンと細胞成長因子TGF-dの影響

Research Project

Project/Area Number 06671843
Research InstitutionAichi Gakuin University

Principal Investigator

亀山 洋一郎  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (70113066)

Keywords動物 / 歯胚 / 移植 / Trp-p-2 / MeIQx
Research Abstract

ヒトの顎骨では歯胚の発育異常によって種々の歯原性病変が発生するが、それらの発生機序については、まだよく分からないことが多い。いままでに、動物の歯胚の移植を行った実験において、歯胚のはついくにおよぼす化学的発癌物質と細胞成長因子の両者の影響を検索した研究はみられない。そこで本研究では、加熱食品中に存在している発癌物質であるヘテロサイクリックアミンのTrp-P-2とMeIQxにおよび細胞成長因子であるTGF-αが、移植歯胚の発育過程におよぼす影響を組織学的に検索した。第1群(対照群)の移植歯胚では正常な歯に比較的類似したエナメル基質、象牙質、歯髄などの組織の形成がみられた。第2群(Trp-p-2群)の衣装歯胚では、第1群よりも不規則な歯の形成が認められ、また、歯原性上皮の増殖が観察された。第3群(MeIQx群)では第1群と比較して不規則な歯の形成が認められた。また、歯原性上皮の増殖および歯原性上皮による嚢胞の形成がみられた。第4群(TGF-α群)では、第1群と比較して不規則な歯の形成が認められた。また、歯原性上皮の増殖および歯原性上皮による嚢胞の形成が観察された。本実験の結果から、発癌物質のヘテロサイクリックアミンのTrp-p-2やMeIQxは移植歯胚では不規則な歯の形成とともに、歯原性上皮の増殖や嚢胞の形成を引き起こすことが推測された。また、細胞成長因子のTGF-αも移植歯胚では不規則な歯の形成とともに、歯原性上皮の増殖や嚢胞の形成を引き起こすことが推測された。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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