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1995 Fiscal Year Annual Research Report

温熱耐性の発現が放射線治療効果に及ぼす影響について(in vitroにおいて)

Research Project

Project/Area Number 06671886
Research InstitutionHIROSHIMA UNIVERSITY

Principal Investigator

内藤 久美子  広島大学, 歯学部, 助手 (10155632)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 末井 良和  広島大学, 歯学部, 助手 (10206378)
山田 信一  広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (10263724)
KeywordsLX830細胞 / L5178Y細胞 / 放射線増感効果 / 温熱感受性
Research Abstract

温熱による放射線増感効果は,放射線損傷からの回復を温熱が阻害することにより生じるため,放射線感受性に依存して変化すると考えられている。しかし,前年度(平成6年)の研究で,L5178Y細胞とLX830細胞は放射線感受性が非常に異なるのにもかかわらず,温熱による放射線増感効果は同じ値を示した。そこで,この原因を解明することを目的に,両細胞の細胞周期および放射線による亜致死損傷や潜在的致死損傷からの回復能について検討を行った。
各細胞周期の分布は両細胞で大きな違いは無く,大部分がG_1期であった。放射線感受性は細胞周期により変化し両細胞間でも違いが認められたが,G_1期の温熱感受性は両細胞で違いはなく,なぜ放射線感受性が異なるのに温熱による増感効果が同一であるのかを解析することはできなかった。一方,放射線損傷からの回復による検討では,亜致死損傷からの回復能は両細胞で同じであったが,潜在的致死損傷からの回復能は,L5178Y細胞では認められたがLX830細胞では認められなかった。この結果より,両細胞の放射線感受性の差は潜在的致死損傷からの回復能の差により生じると考えられ,同時に,温熱による放射線増感は,放射線照射後の亜致死損傷からの回復能を温熱が阻害することによる可能性の高いことが強く示唆された。また,温熱耐性期の放射線増感効果は,最大温熱耐性を発現したときに両細胞ともに最小の値を示したことより,温熱耐性の発現の機序が温熱による放射線増感の機序と関連している可能性が示された。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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