1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06671902
|
Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
堀内 博 東北大学, 歯学部, 教授 (00013962)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石幡 浩志 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (40261523)
玉澤 かほる 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (00124602)
|
Keywords | 室内粉塵 / 吸引装置 / 院内感染 |
Research Abstract |
前年度,歯の切削を必要とした症例に対して,吸引装置を使用したときの効果を塵埃の変動をマーカーとして調べた.その結果,排唾管のみで吸引した場合は,切削前に比べて,いずれの粒子も著明に増加した.口腔内および口腔外バキュームを併用すると,1.0μm以上の粒子においては著明な吸引効果が見られた.しかし,0.3μm台の粒子に対しては効果が小さかった.今年度はこの実験の対照をとるために,切削源からはなれた位置で試料を採取して診療室の空気汚染を検討した.また,口腔外バキュームの諸性能についても検討し,以下の結果を得た. 1.診療室の空気汚染 診療室の片隅にパーティカルカウンター(Rion, KC-01)を設置して,塵埃の数を粒径別に1時間毎に1ヵ月間測定した.その結果,切削源から離れた位置でしかも0.01 Cubic Feetという小さい体積のから試料を採取したにもかかわらず,粒子数の経時的パターンは診療日と休診日で明らかに異なっていた.また,診療日は休診日に比較して,1μm以上の粒子,特に5μm粒子の増加が著しかった.これらの結果は治療行為により,いかに診療室の空気が高度に汚染されていることを示すものと思われた. 2.口腔外バキュームの機械的,電気的性能 風量は3.42〜3.70m^3/minであった.騒音計を用いてA, C, Fの3特性にて測定した結果,古い機種においてはA特性値とC特性値の差が大きく,低周波成分の占める割合が大きかった.新機種では測定特性による差は小さかった.回転開始時の突入電流は,最大値が7.1から19.7Aであり,定常電流の1.4〜2.0倍であった.
|