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1995 Fiscal Year Annual Research Report

歯肉線維芽細胞の亜群構成の変化から捉えた歯周病の病態

Research Project

Project/Area Number 06671909
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

新井 英雄  岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70222718)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鷲尾 憲文  岡山大学, 歯学部・附属病院, 助手 (40263602)
本行 博  岡山大学, 歯学部, 助手 (80243476)
高柴 正悟  岡山大学, 歯学部, 助教授 (50226768)
Keywords歯肉線維芽細胞 / IL-1β / TNF-α / IL-6 / レセプター
Research Abstract

本年度では,IL-1によるヒト歯肉線維芽細胞のTNF-αに対する反応性の変化を,IL-1レセプター(IL-1R)のmRNA発現およびTNF-αレセプターサブタイプのmRNA発現様態に及ぼすIL-1βの影響の面から調べた。
ヒト歯肉線維芽細胞においてtype Iとtype IIのIL-1R mRNA発現をRT-PCR法によって検出し,その発現量はtype Iの方がはるかに多かった。したがって,ヒト歯肉線維芽細胞の表面の主なIL-1Rはtype Iであると考えられる。さらに,細胞のLPS,インターフェロン-γ,およびPGE_2の刺激を受けるとtype IとIIのIL-1R mRNAの発現量がともに増加することが明らかになった。
ヒト歯肉線維芽細胞はtype IとII双方のTNF-αレセプターのmRNAを発現し,その発現量はtype Iの方がずっと多かった。細胞をIL-1 βで刺激すると,type IレセプターのmRNA発現量は著明に抑制を受けるが,type IIレセプターのmRNA発現量はほとんど影響を受けなかった。これらの結果から,TNF-αに対する細胞の反応性(PGE_2産生促進)がIL-1 βによって亢進するという現象は単純にTNF-αレセプターの発現様態で説明できない。
IL-6は,歯肉線維芽細胞の細胞膜上レセプターに結合するだけでなく,可溶性レセプターと複合体を形成し,細胞膜上の糖蛋白であるgp130を介して結合することが明らかになった。そのgp130のmRNA発現はIL-1 βとTNF-α刺激により誘導された。したがって,歯肉線維芽細胞のIL-6に対する応答性は,IL-1 βとTNF-α存在下で培養することによって変化する可能性が高い。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 成石浩司,新井英雄 他: "ヒト歯肉線維芽細胞のIL-6刺激伝達における可溶性IL-6レセプターの役割" 日本歯周病学会会誌. 37春季特別号. 96 (1995)

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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