1994 Fiscal Year Annual Research Report
新規メタクリル酸誘導体を用いたデンチンプライマーの開発と臨床応用に関する研究
Project/Area Number |
06671925
|
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
長谷川 篤司 昭和大学, 歯学部, 助手 (10180861)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮坂 貞 昭和大学, 薬学部, 教授 (70053808)
|
Keywords | デンティンプライマー / キシリトール / メタクリル酸エステル / NMR(磁気共鳴スペクトル) |
Research Abstract |
平成6年度、薬学部薬品製造化学教室における成果 無水ピリジン中に溶解したキシリトールに触媒ジメチルアミノピリジン(DMAP)でアルゴンガス気流下、メタクリロイルクロリドを滴下する方法を用いてキシリトールモノメタクリレートエステルの合成に成功している。本合成法において溶媒である無水ピリジン、およびアシル化に要するメタクリロイルクロリドの至適量はキシリトール1等量に対して各々、18.55等量、1.3等量であることが確認された。さらにピリジン留去後、化合物中のキシリトールモノメタクリレートエステルは薄層クロマトグラフィーでRf=0.3(展開溶媒EtOH:CHCl_3=7:3の時)の位置に展開され、この化学構造は^1H核磁気共鳴スペクトルおよび赤外線吸収スペクトルによって確認されている。以上のように均一溶媒中に酸クロリドを滴下する方法でキシリトールモノメタクリレートエステルの合成に成功したものの、本合成法による収率は24.4%程度であり、現在ソルビトールモノメタクリレートエステルの合成とともに水酸基の部位に保護基を用いた合成法を検討している。
|