1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06671932
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
倉地 祐治 鶴見大学, 歯学部, 講師 (70089407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池島 巌 鶴見大学, 歯学部, 助手 (50222865)
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Keywords | 磁力 / 保持力 / マネキン / シュミレーション / 着脱 / 模型実習 |
Research Abstract |
従来より当教室ばかりでなく歯内療法学、歯周病学、予防歯科学など、多くの教室で使用されてきた小貫のマネキンが幾つかの問題点を抱えながらも長い間使用されてきたのは、比較的安価に手に入れられることや、その頑丈さが扱いになれていない基礎学習を学ぶ学生の教育では壊れにくいという利点につながった。しかし今日の臨床実習の現状からみてシュミレーション教育の重要さが広く認識されてきており、それにともなって様々な教育法やそれらのための顎模型、マネキンをはじめとする多くの器材が開発されてきた。しかしそれらを実際に活用するには多額の費用を必要とするので、シュミレーション教育を充実したものにするのに、現在あるもので改良可能なところから着手した。今回の研究は小貫のマネキンを能率よく活用するために、磁石を用いて顎模型の着脱を行なう方法を考案したところ、先に報告したようにネジ止め固定に代えて、マネキンの上下顎に磁石を埋め込み数度の改良の結果、マネキンの上下顎の磁石と顎模型に鉄板を付けることで比較的良い結果が得られ、一部は製品として市販される段階にきている。今後は口唇部、頬粘膜のかわりとなるマネキンゴムにはいまだ問題点が多くみられる。強度、厚み、感触等を実際の患者と比べるとかなり異なったものになっているので、よりシュミレートしたものとするために、各社が現在用いている製品の検討に加えて、新たな材料、器材の開発を試みる予定である。
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