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1994 Fiscal Year Annual Research Report

アパタイト含有ボンディング材による歯質とコンポジットレジンの接着強化

Research Project

Project/Area Number 06671952
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

鈴木 一臣  岡山大学, 歯学部, 助教授 (30050058)

Keywords象牙質 / コンポジットレジン / 接着 / ボンディング材 / HEMA系プライマー / 被着面処理 / コラーゲン / アパタイト
Research Abstract

緒言 歯の象牙質と修復用レジンの接着強化を目的に,生体親和性が期待できるアパタイトを含有したボンディング材を開発し,その接着効果および接着機構解明を行った.すなわち,脱灰象牙質(コラーゲン層)に対する2-hydroxyethyl methacrylate(HEMA)溶液によるコラーゲン線維の固定化効果およびアパタイト含有N,O-dimethacryloyl tyrosine(DMTY)-HEMAボンディング材の浸透拡散性について検討した.
方法 1.象牙質被着面を40%リン酸水溶液で処理してコラーゲンを露出した後,各種HEMA系プライマーを作用させてSEM観察を行った.2.DMTY-HEMAモノマーに20_<wt>%のヒドロキシアパタイトおよび光重合触媒を添加してボンディング材を調製した.3.象牙質とコンポジットレジンの接着資料は,上述のプライマーおよびボンディング材を作用して作製した後,接着境界部をイオンエッチングあるいは酸と有機質溶解剤によって処理し,その形態をSEMを用いて観察した.
結果 象牙質の脱灰コラーゲン層の固定化とHEMA溶液の関係において,コラーゲン線維を保持して固定できたのは溶媒に水を使用して場合で,エタノール,ベンゼンおよび100%HEMAでは固定しなかった.一方,上述したHEMA/水から成るプライマー処理した被着面に試作のアパタイト含有ボンディング剤を作用させると,コラーゲン線維間(約0.05〜0.2μm)にアパタイトを含んだモノマーが浸透して重合していることがSEM像から確認された.
結論 コラーゲン線維の固定化は,プライマーとしたHEMAの希釈溶媒に影響される.本接着システムにおいて,象牙質とコンポジットレジン間にコラーゲン,アパタイトおよびレジンの3成分から成る新しい層が生成することが判ったた.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 水野良司、鈴木一臣、他: "象牙質とレジンの接着-HEMA溶液処理による被着面の形態-" 歯科材料・器械. 13. 475-482 (1994)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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