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1995 Fiscal Year Annual Research Report

アパタイト含有ボンディング材による歯質とコンポジットレジンの接着強化

Research Project

Project/Area Number 06671952
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

鈴木 一臣  岡山大学, 歯学部, 助教授 (30050058)

Keywords象牙質 / コンポジットレジン / 接着 / ボンディング材 / プライマー / 被着面処理 / コラーゲン / アパタイト
Research Abstract

緒言
歯質とコンポジットレジンの接着強さとその耐久性を向上させることを目的に,生体親和性が期待できるアパタイトを含有したボンディング材を開発し,その接着性能および接着機構の解明を行った。
方法
1.新規ボンディング材と象牙質の接着強さの測定:牛歯を研削して象牙質を露出させ,リン酸,クエン酸およびEDTA処理した後に30%HEMAおよびアミノ酸メタクリレートを作用した。次に,アパタイト含有ボンディング材を塗布して可視光線を20秒間照射し,直ちにコンポジットレジンを充填した。この試験体を37℃水中に24時間沈漬後および4-60℃の熱負荷を2万回与えた後の接着強さを測定した。
2.接着界面の形態観察:接着界面を鏡面研磨した後、その面をイオンエッチングあるいは酸と有機質溶解材を用いて処理し,SEM分析を行った。
結果
40%リン酸,30%HEMA処理象牙質に対するアパタイト含有ボンディング材の初期(24時間値)接着強さは,16.2±3.5Mpa,熱負荷2万回後で15.9±4.2Mpaの値を示した。同条件でのコントロール(アパタイト無添加ボンディング材)は,初期14.6±3.8Mpa,熱負荷9.8±2.4Mpaであった。一方,接着界面のSEM像から,本接着システムによって生成された樹脂含浸層は,コラーゲン線維,アパタイトおよびレジンの3成分から成り,アパタイトは象牙基質に近づくに従って多くなっていることが判った。
以上の結果から,ボンディング材にアパタイトを添加することは,接着強さの安定性につながることが示唆された。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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