1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06671960
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松下 恭之 九州大学, 歯学部, 講師 (60159150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水田 有彦 九州大学, 歯学部, 助手 (60253465)
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Keywords | 骨結合型インプラント / 疲労試験 / 有限要素法解析 / 半固定性連結 / 3ユニットブリッジ |
Research Abstract |
第一,第二小臼歯が残存し,大臼歯が欠損した下顎骨体をアラルダイトにて作製し,シミュレーションモデルとした.大臼歯部にはステリオスインプラント1本(長さ12mm,径3.8mm)を第二大臼歯相当部に埋入した.モデル1では天然歯とインプラントとを強固にブリッジで固定した.モデル2では天然歯側に半固定性アタッチメントを設置,メールを天然歯側に,フィメールをインプラント側に設けたモデル3では天然歯側に半固定性アタッチメントを設置,メールをインプラント側に,フィメールを天然歯側に設けた.モデル4ではインプラント側に半固定性アタッチメントを設置,メールを天然歯側に,フィメールをインプラント側に設けた.モデル5ではインプラント側に半固定性アタッチメントを設置,メールをインプラント側に,フィメールを天然歯側に設けた.均等荷重に対しては,モデル2でインプラントの破折がみられた. 上記の天然歯-インプラントモデルを二次元有限要素法を用いて数値解析を行った.その結果,均等荷重に対しては,インプラント内への応力が最も大きくなり,破折が危惧されるのはモデル2であり,ブリッジとした場合の30%を越える応力の増加が認められた.一方アタッチメントをインプラント側に設置した場合にはインプラント内の応力はブリッジに比べ,15%減少したが,骨内応力は逆に30%増加し,インプラント周囲の骨吸収の危険性が認められた. 以上より,天然歯とインプラントの3ユニットブリッジについては半固定性の連結より,ワンピースの強固なブリッジが望ましいことが示唆された。
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