1994 Fiscal Year Annual Research Report
上顎顎義歯による上顎欠損部閉鎖度および顎義歯口蓋部床形態が発音に及ぼす影響
Project/Area Number |
06671981
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
南 正高 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (80148460)
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Keywords | 顎顔面補綴 / 上顎顎補綴 / 顎義歯 / 音声 |
Research Abstract |
実験方法 1.被験者 歯列に欠損がなくほぼ正常咬合で、日本語発音に異常を認めない者を選び (1)無響音室にて日本語短文「さくらのはながさきました」の朗読を録音記録。 (2)診療室に於て診療用チェア-に座らせた状態で日本語短文「さくらのはながさきました」の朗読を録音記録。 2.録音方法 ミニディスク(SONY社製MZ-R2)にマイクロフォン(SONY社製ECM-909A)にてデジタル録音。被験者の口とマイクロフォンとの距離を約50cmに保つようにし、発音させた。 3.分析方法 収録した音声をパーソナルコンピュータPowerMacintosh 8100AVに入力し、SoundEditor(Farallon社製)にて分析。 結果 診療室に於て診療用チェア-に座らせた状態での日本語短文朗読の録音記録と無響音室内でのそれとの間には、大きな差異が認められることは当初から予想されたことである。そしてそれは、主に診療室内の雑音に起因することも容易に推測できることである。実際に測定した結果では、診療室内の雑音は200Hz〜2000Hzの帯域が大部分を占め、おおよそ10000Hzの帯域全般にわたり認められた。 一方、雑音を少なくする目的でマイクロフォンを被験者の口元に近付けたり、マイクロフォンに集音カバーを装着すると収録雑音は少なくなるが、収録される発語音量が大きくなる。このために、被験者が発語音声を小さく調整する必要がある。 したがって、収録方法を考慮するか、音声に雑音を含めた分析方法を考慮するかが今後の課題であると思われる。
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