Research Abstract |
平成6年10月頃,本科研費の内示を受けたため,これまで当講座に設置されていたミクロトームは滑りが悪く,使用に支障を来たしていたので,今年度分の予算により,滑走型ミクロトーム1台を発注,約1ヶ月後に現品が到着し,研究室に設置,使用している.同時に5年前に行っていた本研究の一部となる家兎の胎児を用いた歯の発生に関する免疫組織化学的研究のデータと資料を再調査したところ,資料もなく,また,実験例数が少なく,各発育段階の資料が不十分なことが判明し,再度,同様の実験を行うことを計画した.そのため1つは免疫染色の用意を整えるため,1次抗体として抗ヒトサイトケラチン8(DAKO M631),同10(M7002),同19(M888)を購入,準備を行った.材料のそろった段階で,テストとして,5年前の資料で試みたが,満足のゆく結果は得られず,現在,最適な条件を検討中である.他方,妊娠免を発注し,胎齢20日,胎齢26日の胎児を得,頭部のソフデ32,カラー写真,撮影後,通法の如く,パラフィル標本をつくりつつある.今後も各発育段階の標本を得るよう実験を続ける予定である.一方,すでにパラフィル包装の完了したものについては,帰属の歯胚の部分を何とか薄切し,速洗切片をつくり,染色を行えるよう行っているところである.
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