1995 Fiscal Year Annual Research Report
MRI-3次元再構築像による顎関節関節円板の形態学的ならびに病理学的研究
Project/Area Number |
06672002
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
森家 祥行 京都大学, 医学研究科, 助手 (70221637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 博昭 京都大学, 医学研究科, 助手 (40260624)
瀬上 夏樹 京都大学, 医学研究科, 講師 (40148721)
村上 賢一郎 京都大学, 医学研究科, 助教授 (00174269)
堤 定美 京都大学, 生体医療工学研究センター, 教授 (00028739)
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Keywords | 顎関節 / MRI / 3次元画像 / 関節円板 / 形態分類 / ボクセルモデル / パーソナルコンピュータ |
Research Abstract |
顎関節病態の診断に,MRIが広く用いられているが,病態をより正確に把握するためには,顎関節を構成する骨および軟組織を立体的に観察する必要がある。われわれは,これまでサーフェスモデルを用いて,MRI矢状断連続断層撮影像をもとにした3次元再構築像の作製を行なってきたが,このシステムは,唯一関節円板穿孔あるいは断裂症例には対応できないため,全症例に対応するためにはボクセルモデルを用いた新システムの開発が必要でる。 3次元画像処理システムとしては,GESigna,1.5TeslaMRI撮影装置により得られた画像情報を光ディスク,ODに保存し,OFF LINEにて画像読取システムに取り込み,デジタル情報をUniversal Gate Wayを通じてSilicon Graphics社製のgraphic computer,Indigoに送る。ここでファイル形式を変換してMacintosh社製personal computerに送り画像処理を施したのちIndigoにもどし,ボクセルモデルを用いて3次元再構築画像の作製を行なった。特に関節円板に関しては,現状ではMRI撮像装置の解像度に限界があり、graphic computer上で自動的にMRIの信号強度の僅かな差を識別するのが困難であるため,personal computer上でMRIデジタル画像に手作業でpathを形成し,側頭骨,関節円板,下顎頭,外耳道をgray scaleで階調を分ける画像処理を行なった。 ボクセルモデルを用いたシステムでは,なめらかな3次元画像を得るためには,スライス幅を小さくして多くのMR画像が必要である.新たにMR撮像方法として3D Fast GRASS法を用いることによりスライス幅0.4mmの60枚以上の連続MR画像が得られ,より精密な顎関節の3次元再構築が可能になった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 森家祥行: "MRI-3次元再構築像による顎関節関節円板の観察と臨床応用について" 日本スポーツ歯学研究会誌. (印刷中).
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[Publications] Murakami K.: "Short-term Treatment Outcome Study for the Management of Temporomendibular Joint Closed Lock: Acomparison of Arthrocentesis to Nonsurgical and Arthroscopic Lysis and Lavage." Oral Surg. 80. 253-257 (1995)
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[Publications] Murakami K.: "MRI evidence of high signal intensity and temporomandibular arthralgia and relating pain." Brit J Oral Maxillofac Surg.(In press).
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[Publications] 吉田博昭: "滑膜内にリンパ管新生を伴った顎関節円板穿孔症例の1例-ヒト顎関節円板の手術標本に対する病理組織学的検討-" 日本口腔科学会雑誌. 45. 57-61 (1996)