1994 Fiscal Year Annual Research Report
小児の顎・顔面・歯列形態及び顎運動機能の臨床的三次元総合診断システムの構築
Project/Area Number |
06672054
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
天野 秀昭 広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (80127604)
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Keywords | 顎・顔面・歯列 / 顎運動 / 三次元 / 総合診断システム / 小児 |
Research Abstract |
本研究では,現在,形態計測機能を有している三次元生体計測システムに顎運動の計測機能を付与し,顎・顔面・歯列の臨床的総合診断システムを構築する。三次元生体計測システムにおいては,顎・顔面・歯列に多くの計測点を設定し,各計測点は三次元ワイヤーフレームモデルとして表示している。これらの計測点の内,左右側Porion,GonionおよびPogonionにより規定される三次元ワイヤフレームは,上顎に対する下顎の立体的構造及び位置を示している。これらの計測点を顎運動時に正面及び側面からビデオにより追跡することにより,三次元的な顎運動機能の計測が可能となる。 この為画像入力及び処理機能を有したパーソナルコンピュータである,APPLE Computer社製 Power Macintosh 8100/80AVを設置し,これにビデオ入力装置としてSONY社製 Video8 CCD-TR3 NTSCを接続した。 また,画像入力ソフトとしてはPower Macintoshに附属のビデオモニタおよびFusionRecorder1.0.を使用した。ビデオモニタは静止画像のみ入力可能であるが,FusionRecorder1.0.は動画の取り込み入力が可能であり,320^*240ピクセルのカラー画像において30分の1秒間隔のシャッタースピードまで指定することができた。 しかし,動画のデジタル入力におけるデータ量は多く,約10秒の画像入力にも15MByte程度の記憶容量が必要であった。また,画像入力においてハードディスクを利用した仮想記憶方式では取り込み速度が遅くコマ落ちが発生した。この為,大容量のRAMの購入が必要となり,現在64Mbytesのmemoryを追加装備し,実験が可能となった。本計測システムで光学的ひずみの除去等を行い,より正確な動きを捉えられ必要がある。
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