1994 Fiscal Year Annual Research Report
高選択的蛍光試薬を利用する生理活性アミンのFIA法とHPLC法の開発
Project/Area Number |
06672134
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
三浦 敏明 北海道大学, 医療技術短期大学部, 教授 (10091505)
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Keywords | 高速液体クロマトグラフ / ヒスタミン / 血漿グルタチオン / 赤血球グルタチオン / 高選択的蛍光試薬 / 高感度定量 |
Research Abstract |
本研究は平成6年度からの2年間で実施するように計画されたものである。平成6年度はヒスタミンおよびグルタチオンの高感度定量法の開発に取り組み、以下のような研究成果を得た。 (1)ヒスタミンの高感度HPLC法の開発 申請者が開発したo-アセチルベンツアルデヒド(OAB)をポストカラム蛍光ラベル化試薬として利用し、ヒスタミンの高感度HPLC法を開発した。この方法はヒスタミンに特異的で、検出限界も0.5pmol/injectionと高感度であった。また、ほとんどの生体試料は除タンパク操作のみの前処理で、直接HPLCで分析することができ、これまで報告されているヒスタミンのHPLC法と比較するとはるかに簡易な方法であった。 (2)グルタチオンの高感度HPLC法の開発 同じくOABはグルタチオンの高選択的蛍光試薬としても利用できることを見いだし、この試薬をプレカラム蛍光ラベル化試薬として使用するグルタチオンの高感度HPLC法(検出限界:50fmol/injection)を開発した。また、このHPLC法が赤血球および血漿中グルタチオンの測定に応用できることを確認した。これまで、血漿中に極微量にしか存在しないグルタチオンの測定に利用できる実用的な方法が知られていなかったことから、本法の今後の活用が期待される。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Toshiaki Miura: "Determination of erythrocyte and plasma glutathione by high performance liquid chromatography with precolumn fluorescence derivatization with o-acetylbenzaldehyde" Anal.Biochem.,. (発表予定).
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[Publications] Toshiaki Miura: "Determination of histamine by high performance liquid chromatography with postcolumn fluorescence derivatization with o-acetylbenzaldchyde" Anal.Biochem.,. (発表予定).