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1995 Fiscal Year Annual Research Report

動物組織のリン脂質分子種組成の独立性と外的因子による制御

Research Project

Project/Area Number 06672175
Research InstitutionJosai University

Principal Investigator

川嶋 洋一  城西大学, 薬学部, 教授 (80126515)

Keywordsリン脂質 / 分子種 / 臓器独立性 / クロフィブラート
Research Abstract

肝臓のホスファチジルコリン(PC)の分子種組成の改変の機序とPCの分子種組成の臓器独立性について検討し、下記の結果を得た。
(1)ラットにクロフィブリン酸を投与すると肝臓のパルミチル-オレイル(16:0-18:1)PCが増加し、ステアリル-アラキドニル(18:0-20:4)PCが減少する。この16:0-18:1PCの増加はPCのde novo合成に関わる酵素の基質特異性の変化によるものではなく、16:0-18:1ジアシルグリセロールの供給増加とPCのde novo合成の亢進に起因するものであり、一方、クロフィブリン酸による再アシル化の亢進によって16:0-20:4PEと18:0-20:4PEの生成は増加するが、18:0-20:4PEから18:0-20:4PCへの変換が抑制されるために肝臓中の18:0-20:4PCは減少することが明らかになった。
(2)ラットに対するクロフィブリン酸の投与、無脂肪食の投与、糖尿病の誘発によって、肝臓のPCのアシル基を変化させると、その変化に連動して血液中のリン脂質のアシル基組成は変化した。腎臓のPCのアシル基のうち主な不飽和脂肪酸の含量は血液のリン脂質中の対応する脂肪酸の含量に依存して変動した。腎臓とは対照的に、脳のPCのアシル基組成はまったく変動せず、厳密に保持されていた。一方、膵臓のPCのアシル基組成は腎臓と脳の中間的な変化を示した。これらの結果は、臓器のリン脂質の分子種組成の血液からの独立性には様々な程度のあることを示唆している。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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