1995 Fiscal Year Annual Research Report
新しいCa^<2+>結合蛋白質レギュカルチンの遺伝子発現とその生理的役割との関連
Project/Area Number |
06672193
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
山口 正義 静岡県立大学, 大学院・独立研究科, 教授 (70046308)
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Keywords | Ca^<2+>結合蛋白質 / レギュカルチン / 遺伝子 / カルシウム / ラット肝臓 |
Research Abstract |
本研究は、レギュカルチン遺伝子(DNA)の構造を同定し、その遺伝子発現の調節因子について、レギュカルチンの役割との関連で、究明することを目的としている。本年度において得られた成果は以下のとうりである。 1)レギュカルチン遺伝子はエクソン構造を7個持つ、約20kbの大きさであった。 2)レギュカルチン遺伝子のS'側上流のプロモーター領域を推定し、AP-1,AP-2などの転写因子結合配列が存在していた。 3)レギュカルチン遺伝子がX染色体の長腕(Xq11.2-12)に存在することを明らかにした。 4)レギュカルチン遺伝子は、ヒト、ラット、マウス、ウシなどに存在しているが、酵母には存在せず、高度に分化した蛋白質をコードしているものと推定された。 5)レギュカルチンのmRNAは、ヒト、ラット、マウス、ニワトリにおいて発現していることをレギュカルチンcDNAを用いて、ノーザンブロット法で明らかにした。 6)レギュカルチンのmRNAはラット肝癌細胞においても発現していることが明らかにされた。なお、癌細胞においては、アルブミンmRNAの発現はきわめて減弱されていることがわかり、レギュカルチン遺伝子発現と異なることが推定された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Masayoshi Yamaguchi他: "Specific apecies and tissue differences for the gene expression of calcium-binding protein regucalcin" Molecular and cellulan Biochemistry. 143. 67-71 (1995)
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[Publications] Masayoshi Yamaguchi他: "Genomic cloning and chromosomal assignment of rat regucalcin gene" Moleculan and cellulan Biochemistry. 151. 157-163 (1995)
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[Publications] Masayoshi Yamaguchi他: "Expression of calcium-binding protein regucalcim mRNA in hepatoma cells" Molecular and cellular Biochemistry. (印刷中). (1996)