1994 Fiscal Year Annual Research Report
病院機能類型に関する診療報酬体系のあり方とその評価方法に関する研究
Project/Area Number |
06672247
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
関田 慶康 東北大学, 医学部, 助手 (20107113)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長井 吉清 東北大学, 医学部, 助手 (30155907)
車田 松三郎 東北大学, 医学部, 助教授 (00004599)
|
Keywords | 病院機能類型 / 診療報酬体系 / 評価方法 / 分布関数分析 / 診療報酬改定 / システム分析 / 経営分析 / 統計解析 |
Research Abstract |
病院機能や特性と診療報酬体系の関連を明らかにするため、平成6年4月と10月の診療報酬改定前後における、病院特性別病院1日当り点数、1人1日当点数等を入院、入院外別に分布関数を用いて分析した。また病院特性別収支、収益、費用構成についても分析をおこなっている。 分析データは、日本病院会が平成6年12月に実施した診療報酬改定影響率調査により得られた361病院のものである。調査票作成には研究班員も参加した。 分析対象病院は、公的200床未満39病院、公的200床以上164病院、私的200床未満72病院、私的200床以上86病院である。病院機能は、総合病院が63%、併科病院(おもに内科系)が18%、併科病院(おもに外科系)7%である。4分の1の病院が病棟入院医療管理料適用であり、半数の病院が在宅医療に関与し、7割の病院が人間ドッグ機能をもっていた。 分析結果の一端を紹介する。入院1人1日当点数を200床未満と200床以上で比較すると、平均的病院で、公的では850点、私的では500点の差がみられた。また平成6年4月、10月の改定の影響は病院特性により差がみられた。公的200床未満病院や私的200床以上病院では、限定された範囲の病院で診療報酬が増加しているのに対し、公的200床以上病院や私的200床未満病院では全体的に診療報酬の増加がみられた。 入院1日当点数の改定影響率をみると、200床未満病院の方が200床以上病院よりも影響率格差が大きかった。医業収益100対以上費用(平成4年、5年度)の分布関数をみると、病床規模や公私、赤字黒字にかかわらず安定したパターンを示していた。
|