1994 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト関節滑膜由来培養細胞のエンドセリン、ALPおよびLDHの分泌と調節
| Project/Area Number |
06672297
|
|---|
| Research Institution | Fukushima Medical University |
|---|
Principal Investigator |
吉田 浩 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90045683)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大原 守弘 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (60128543)
長井 俊彦 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (90180447)
|
|---|
| Keywords | 関節滑膜 / A型様細胞 / アルカリフォスファターゼ(ALp) / hybrid型 / 胎児牛血清 |
|---|
| Research Abstract |
慢性関節リウマチ(RA)患者滑膜より樹立されたA型様細胞株がエンドセリン(ET)、アルカリフォスファターゼ(ALp)および乳酸脱水素酵素(LDH)を分泌することを見出し、その性状分析や分泌機序についての検討を進めてきた。
今年度はALpについて行った。ALpの性状は、電気泳動上、α〜β域に広く分布し、ノイラミニダーゼ処理により陰極方向に移動した。56°、10分〜30分の加熱に耐熱性で、L-シスチン、L-フェニルアラニンで阻害され、L-ロイシンやL-ホモアルギニンに阻害されなかった。小麦胚芽由来レクチンにより沈降された。抗ALp3抗体および抗ALp4抗体と反応し、新しい型のhybrid ALpと考えられた。
ALp分泌を促進する因子が胎児ウシ血清中に存在し、血清中因子の同定を試みた。HPLC法では複数のピークが見出され、その本態は不明である。
Fybrid型ALpがRA滑膜病変形成にいかに関与するのかは不明である。本ALpの遺伝子レベルでの解析を予定している。
|
-
[Publications] Kasai,S & Yoshida,H: "Percutareous absorption of indomethacin from cataplasm in ・・・" Jap.J.Rheumatal.5. 199-206 (1994)
-
[Publications] 吉田,浩: "免疫複合体" リウマチ科. 13. 71-74 (1994)
-
[Publications] 吉田 浩: "リウマトイド因子のアイソタイプとその臨床的意義" 炎症と免疫. 3. 194-199 (1995)
-
[Publications] 大口 義人 他: "慢性関節リウマチにおけるIgG-RFの意義" Prog.Med.14. 3224-3228 (1994)
-
[Publications] 吉田 浩: "混合性結合組織病" 臨床検査. 38. 821-823 (1994)
-
[Publications] 吉田 浩 他: "慢性関節リウマチ患者滑膜由来細胞より分泌されるALp" 臨床病理. 42(補). 93 (1994)
-
[Publications] 吉田 浩: "正常値と異常値の間(分担)" 中外医学社, 15 (1994)
-
[Publications] 吉田 浩: "臨床検査のABC" 日本医師会, 5 (1994)
