1995 Fiscal Year Annual Research Report
手術患者の術中低体温予防のための看護判断に関する研究
Project/Area Number |
06672314
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Research Institution | CHIBA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
井上 智子 千葉大学, 看護学部, 助教授 (20151615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水野 照美 千葉大学, 看護学部, 助手 (90261932)
小澤 桂子 千葉大学, 看護学部, 助手 (80261931)
佐藤 まゆみ 千葉大学, 看護学部, 助手 (10251191)
佐藤 禮子 千葉大学, 看護学部, 教授 (90132240)
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Keywords | 手術患者 / 術中体温 / 看護判断 |
Research Abstract |
平成7年度は、前年度に引き続き全身麻酔で手術を受ける患者を対象に、術中体温(深部・体表)の測定による実態調査を行った。 対象者は、研究への同意の得られた整形外科の疾患で手術を受ける患者19名で、術中の体位は腹臥位8名、仰臥位7名、側臥位3名、砕石位1名であった。測定は、体表温として「肩」と「手指」を、中枢温として「直腸温」の測定を、患者入室時から退室時まで経時的に行った。 その結果、以下のことが明らかとなった。 1.入室時は、中枢温に比し体表温が平均4〜5℃低下している。 2.「肩」および「手指」による体表温の測定値の変化は連動しており、主に室温等外的環境の影響を受けていた。 3.術中は、「手指」より「肩」の体表温が低下する傾向にあった。 4.中枢温と体表温は、どの対象者の場合も比例せず、中枢温測定のみでは、体表温の低下に対応できない。 今後の看護ケアへの示唆としては、入室時の体表温の低下を極力防ぐため、手術室室温ならびに患者の保温に留意すること。術中は体表温の測定が不可欠であること、退室時は腋窩測定による体温測定を行うと、病室に帰室してからの基準値として活用できる。
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