1995 Fiscal Year Annual Research Report
施設内分娩後の母子の在院日数決定のための看護診断に関する研究
Project/Area Number |
06672315
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Research Institution | CHIBA UNIVERSITY SCHOOL OF NURSING |
Principal Investigator |
前原 澄子 千葉大学, 看護学部, 教授 (80009612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 美子 千葉大学, 看護学部, 助手 (40234455)
森 恵美 千葉大学, 看護学部, 助教授 (10230062)
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Keywords | 在院日数 / 看護診断 / ソーシャル・サポート / 育児不安 / 産褥期 |
Research Abstract |
研究目的に従って4種類の質問紙(褥婦の退院時用、褥婦の夫用、主に手伝いをしている人用、褥婦の出産後1ヵ月用)を作成し小冊子にして、平成7年3月から9月までに東京都及び千葉県内の7つの施設で分娩をした褥婦に研究への参加を依頼し、了解が得られた者に対して配布した。経時的な質問紙のため、郵送により回収した。また、上記7つの施設で産科医、小児科医、産科での臨床経験5年以上の看護職者に対して、半構成的面接による調査を行った。 質問紙は1500冊配布し、平成7年12月までに褥婦が退院時に記入したもの1368通、褥婦の夫が記入したもの641通、主に手伝いをしている人が記入したもの582通、褥婦が1ヵ月後に記入したもの572通が回収された。調査内容はコード化し、統計的解析を行った。質問紙及び面接による調査結果は以下のとおりである。 1.質問紙調査より、在院日数決定の要因として分娩様式、体調の回復具合などがあげられた。 2.退院後ほとんどの褥婦が何らかの援助を受けており、そのキーパーソンは母親であった。 3.面接調査より施設の管理者である産科医はベッドの稼動率や収入も考慮していた。 4.小児科医は新生児の健康状態と母親の育児能力を考慮していた。 5.看護職者は褥婦の心身と家庭の状況を考慮していた。 個別の在院日数決定のための看護診断の方法を開発するために、現在、詳細な分析と検討を加えている。
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