1995 Fiscal Year Annual Research Report
茶葉成分の活性酸素消去作用と生体内メイラード反応阻害に基づく老化制御
Project/Area Number |
06680030
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Research Institution | Uiversity of Shizuoka |
Principal Investigator |
木苗 直秀 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 教授 (00046286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下位 香代子 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助手 (10162728)
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Keywords | Maillard反応 / AGE / 糖尿病 / 茶葉成分 / 抗酸化作用 |
Research Abstract |
糖尿病患者および糖尿病ラット(ストレプトゾトシン投与により発症)の血しょうについてアフイニテイHPLC法あるいはELISA法により,メイラード反応の最終生成物であるadvanced glycation endproducts(AGE)の分析を行い,健常人および正常ラットのデータと比較し,次の知見を得た. 1)糖尿病患者と糖尿病ラットの血しょうのHPLCにおけるクロマトグラムは極めて類似した溶出パターン(ピーク1〜4)を示した.しかし,ヒトのAGEと考えられるピーク4はラットほど顕著に認められなかった.ピーク4は抗AGE抗体で陽性を示した. 2)健常者31名と糖尿病患者61名の血しょう中糖化タンパク量を比較したところ,HbAlcと同様に糖尿病の進行により増加した. 3)糖化タンパク質(ピーク1〜4)はHbAlcと高い相関性(r=0.858)を示したが,年齢との相関は低かった(r=0.632). 糖尿病ラットに緑茶(日本産不発酵茶),ポ-レイ茶(中国産発酵茶)およびルイボス茶(南アフリカ産ハ-ブ茶)の熱水浸出液を飲料水とした投与したところ,6〜9週後に血しょうとレンズクリスタリン中のAGE量が有意に減少した.茶葉成分が還元剤あるいはラジカル捕捉剤として作用しているものと推定した.これらの結果は茶葉抽出物が糖尿病を含む成人病や老化の制御に有効であることを示唆するものであった.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] K.Shimoi et al.,: "Radioprotective effect of antioxidative flavonoids in mice." Mutat.Res.(in press).
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[Publications] R.Nagai et al.,: "Determination of advanced glycation endproducts in rat plasma by affinity chromatography." Anal.Biochem.(in press).
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[Publications] 下位香代子,木苗直秀: "ルイボスティの抗酸化作用" フードケミカル. 3. 59-63 (1995)
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[Publications] N.Kinae et al.,: "Maillard Reaction in Chemistry,Food and Health." The Royal Society of Chemistry,Cambridge(eds)T.P.Labuza et al., 6 (1994)