1995 Fiscal Year Annual Research Report
上肢帯の構造に着目した肩部の形状解析と上半身用衣服設計理論の分析
Project/Area Number |
06680041
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
堤 江美子 大妻女子大学, 社会情報学部, 助教授 (70133121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河内 まき子 工業技術院, 生命工学工業技術研究所・人間環境システム部, 主任研究官 (80126052)
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Keywords | 三次元計測 / レンジファインダー / 形状解析 / 人体計測 / 肩部 / 衣服設計 |
Research Abstract |
4台の液晶レンジファインダーを用いた人体全周計測に関して設備、被験者の着衣・姿勢等の対策、解析などの面で実用化の目途がたち、多数生体(18歳から23歳までの女子大学生68名)の上半身三次元計測を行なうことができた。計測に先立って解剖学的分析、あるいは従来の生体計測手法との比較を考慮に入れて、体表に83点のマークを施した。また、計測結果はネットワークを介して本学情報処理教育センターのディスクに保存し、当センター所有のワークステーション上で稼働する可視化ツール(AVS)とデータを共有した。 その結果、生体1名あたりの上半身形状を5秒以内、最大誤差±0.6%で4つの距離画像として計測可能になり、肩部に関しても上腕部を含めた形状を得ることができた。解析のため、データから体表上のマークを元に83点の三次元座標値で構成される幾何データを個々の被験者に関して作成した。 幾何データから一つには肩部を一様な立体と考えて断面形状解析を行ない、3つの衣服に関わる形状についての主成分を抽出した。また、表面形状とは別に、「トポロジカルな制約を持たせた生体計測点の集合」として三次元骨格データを用い、AVS上で透過表示した幾何データとの合成を元に肩部の構造解析を試みた。なお、現在一まとまりになっている骨格データを一旦部分ごとに分離してから自由変形プログラムにかけ、幾何データから得られる元の生体の計測点の情報を元に変形・移動しながら各被験者にあわせた骨格データを再構成して、肩部構造解析を続ける予定である。
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