1994 Fiscal Year Annual Research Report
活性酸素を消去できる運動処方-スーパーオキサイドおよび過酸化水素とキサンチンオキシターゼよりみた運動処方-
Project/Area Number |
06680081
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
伊藤 朗 筑波大学, 体育科学系, 教授 (80056639)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 俊夫 日本医科大学, 第2生化学, 講師 (60199966)
田崎 洋佑 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (30114101)
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Keywords | exhaustive運動時 / 過酸化脂質 / 抗酸化物質 / 尿酸産生抑制剤(アロプリノール) / 尿酸 |
Research Abstract |
本年度は、自転車エルゴメータによる約10分間のexhaustive運動時の過酸化脂質と抗酸化物質の動態を検討し、運動実施時の抗酸化物質摂取のあり方についての研究である。 特に尿酸に着目し、水層で生じる・OHや一重項酸素を消去、Fe^<3+>とキレートを形成して鉄イオンに依存した過酸化脂質の抑制の程度を知るため、尿酸産生抑制剤アロプリノールを飲んだ群を実験群として検討している。 その結果、実験群の尿酸産生が抑制され、尿中過酸化脂質排泄量の減少を示したが血中過酸化脂質には差が見られない。また過酸化脂質のクリアランスが対照群のように亢進しなかった。この結果は尿酸産生が抑制されても過酸化脂質の産生を亢進しないことを示唆しており、尿酸の抗酸化作用に疑問を投じている。 他の抗酸化物質については、アロプリノールの影響が出るものとしてビタミンC、ビタミンE、カロチンがあり運動の影響と重復し、考察が困難であるようである。
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