1995 Fiscal Year Annual Research Report
活性酸素を消去できる運動処方-スーパーオキサイドおよび過酸化水素とキサンチンオキシターゼよりみた運動処方
Project/Area Number |
06680081
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
伊藤 朗 筑波大学, 体育科学系, 教授 (80056639)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 俊夫 日本医科大学, 保健体育教室, 講師 (60199966)
田崎 洋佑 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (30114101)
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Keywords | 尿酸 / アラトイン / アラトイン / 尿酸比 |
Research Abstract |
本年度は、自転車エルゴメータによる血清尿酸値、活性酸素の産生量に増加がみられるであろう100%VO_2maxの運動時と、両方にほとんど上昇がみられないであろう30〜40%VO_2maxの運動における尿酸の抗酸化作用についての研究である。 特に尿酸が水層で生じた一重項酸素やヒドロキシラジカルなどの活性酸素を消去する場合にはウリカーゼを介さずに非酵素的に酸化生物であるアラトインが生じることに着目し、2種類の運動負荷(高強度、低強度)時における尿酸の抗酸化作用の指標としてアラトイン/尿酸比を用いて、尿酸の生体内での抗酸化能を検討している。 その結果、100%VO_2maxの運動時の血清尿酸値は、運動終了30分から有意な高値がみられ、運動終了1〜2時間後でピークを、その後24時間まで有意な高値を示した。30〜40%VO_2maxの運動時では変化がみられなかった。アラトイン/尿酸値比は、100%VO_2maxの運動時では運動終了1時間後に低値傾向がみられ、2時間後では有意な高値が見られた。30〜40%VO_2maxの運動群では、運動後2時間に有意な低値を示したが、全体的にほぼ運動前に比して大きな変化が見られなかった。この結果は激運動時には、尿酸が抗酸化物質として作用していることが推察され、その抗酸化作用が1時間以降から見られ、2時間でピークを示したものと考えられる。
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