1994 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ技術の評価システムの開発に関するバイオメカニクス的研究
Project/Area Number |
06680082
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
阿江 通良 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (10175721)
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Keywords | 動作モデル / 3次元動作分析 / 走幅跳 / インステップキック / バイオメカニクス |
Research Abstract |
本研究の目的は,動作パターンのモデル(以下,動作モデル)をデータベースとして作成し,動作モデルとVTRでとらえた実際の動作を比較することによって技術の評価が可能なシステムの開発を行うことである.平成6年度にはデータベースの作成法に関する研究を実施した. 1.データ収集 (1)競技会における大学男子走幅跳選手12名の踏切1歩前から踏切離地までの跳躍フォームを高速度VTRカメラ(1台)を用いて撮影した.画像をVTRデジタイザにより分析し,身体各部位の2次元座標を得た.さらに,一流走幅跳選手(男子)7名のフォームを第78回陸上競技日本選手権(1994,6)および第8回アジア大会(広島,1994,10)において高速度VTR(2台)により撮影し,3次元動作分析法により身体各部(23点)の3次元座標を得た. (2)大学一流サッカー選手10名のインステップキック動作を高速度VTR(2台)を用いて撮影し,3次元動作分析法により下肢および体幹の関節点(17点)の3次元座標を得た. 2.動作データの規格化および平均化 走幅跳の動作モデルを作成するため,踏切1歩前および踏切の2局面のkinematicsデータを各局面の時間で規格化して重ね合わせ,それを平均した.複数の選手のフォームを規格化・平均化したものを検討した結果,走幅跳についてはこの処理法によって熟練者の動作モデルの作成が可能であることがわかった.サッカーのインステップキックについては,データ処理が終了したところであるが,軸足接地からボールリリースまでの局面について同様の動作モデルを作成する予定である.
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