1994 Fiscal Year Annual Research Report
骨成熟および両親の身長を加味した成人身長の予測式の作成
Project/Area Number |
06680083
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高井 省三 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (20050643)
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Keywords | 骨年齢 / 身長 / 発育 / 日本人 / 成人身長 / 縦断的研究 / 予測式 / TW2.法 |
Research Abstract |
日本人児童について新しい成人身長予測式を試作した。新予測式は骨成熟,身長,暦年齢,両親の平均身長を説明変数とするものである。被験者は1979〜1993年の小城成長研究での男子79名(のべ747名),女子96名(のべ787名)の5.5〜17.49歳の児童・生徒;1994年の初潮・両親の計測調査から成る。成人身長は年間増加量が1cm未満になった時点の身長とした。 年齢別の予測式の必要性,初潮の有無別の予測式の必要性,そしてどの骨成熟指標(TW2 RUSスコア,TW2 20-boneスコア,TW2 RUS骨年齢,TW2 20-bone骨年齢)が最適かを情報量基準AICによって検討した。結果は男女別,年齢別(1歳間隔),初潮の有無別にRUSスコアを骨成熟の指標とする式が最適であることを示した。そこでステップワイズ法を適用して重回帰式を計算した。 男児の14〜16歳の予測式では両親の平均身長が取り込まれなかった。6〜14歳の予測式は±3.0〜±3.5cmの残差を示した。対応する決定係数(R2)は0.74〜0.85であった。15〜17歳の予測式の残差は±0.6〜±1.8cmであり,決定係数は0.93〜1.00であった。初潮前女子では6才の式の両親の平均身長は無効だった。6〜11歳の予測式の残差は±2.6〜±2.8cm,決定係数は0.56〜0.73であり;12〜13歳ではそれぞれ±1.8〜2.2cm,0.83〜0.85であった。初潮後女子では全ての年齢群の式は両親の平均身長を含まない。さらに15〜16歳の式は身長だけを説明変数とする予測式であった。12〜13歳の予測式の残差は±1.2〜±1.5cm,決定係数は0.92〜0.94であり;14〜16歳ではそれぞれ±0.7〜±0.8cm,0.97〜0.98であった。
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