1995 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ行動の継続・断続・脱退を規定する参加動機と阻害・脱退要因の重構造性
Project/Area Number |
06680090
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
海老原 修 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (50185138)
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Keywords | ウォーキング / 継続的参加 / 断続的参加 / 脱退 / 阻害要因 / 脱退要因 / 参加動機 |
Research Abstract |
本年度、神奈川県横浜市神奈川保健所と協力し、中高年者を対象としたウォーキング教室(平成7年度トータス・ウォーキング・セミナー)を開催する機会に恵まれ、同時に、(社)日本歩け歩け協会が開催するウォーキング大会に協力する機会にも恵まれた。したがって、当初の研究計画に加えて、第3回富士河口湖ラベンダーマ-チの名称下の後者のウォーキング大会の参加者に対しても、追跡調査を実施することとした。調査内容は、ウォーキングへの参加行動を縦横断的に追跡し、継続や脱退の意志を決定する参加動機、参加促進因子、参加阻害因子、脱退理由の相互関連を検討した。 まず、神奈川県横浜市神奈川保健所と協力したトータス・ウォーキング・セミナーでは、約80名の参加者を対象に、ウォーキング教室開催直前(4月)、終了時(6月)、終了3ケ月後(9月)、6ケ月後(12月)、9ケ月後(翌年3月)の合計5回する予定であったが、実際には、ウォーキング教室開催直前(4月)、終了時(6月)、終了2ケ月後(8月)を追跡するにとどまった。この調査では、追跡可能な対象者が比較的少ないとともに、回収率が71.4%(=55/77)であった。この追跡調査に基づき、継続的ウォーキング実施の効果を、社会心理学的側面から検討し、「ウォーキング研究」に報告した。 同様に、1995年2月の追跡調査に引き続き、1995年7月開催の第4回富士河口湖ラベンダーマ-チ後に郵送法にて事後調査を実施した。2月に実施した追跡調査では、232名から有効回収があり、46.4%の追跡が可能であった。また、当初の対象者から宛名不明者を除いた498名に対して、7月下旬、第4回富士河口湖ラベンダーマ-チ事後調査を実施し、有効回収数は402人(80.7%)であった。 第3回富士河口湖ラベンダーマ-チ参加者に対しては、大会参加動向ならびに日常のウォーキング活動とスポーツ活動に関して、継続的な調査が可能となり、また、定期的に参加動機と運動・スポーツ(ウォーキング)実施に関する設問を主とする郵送質問紙調査が可能となった。第3回大会から第4回大会にかけての追跡調査の結果を日本体育学会編集「体育の科学」(1996年5月号)に掲載する。
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[Publications] 海老原 修: "高齢者の継続的ウォーキング参加にともなう生活満足の変容" 平成5年度ジェロントロジー研究報告. 1. 41-50 (1995)
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[Publications] 海老原 修: "地域社会におけるスポーツイベントのからくり" 体育の科学. 46(5)(印刷中). (1996)
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[Publications] 海老原 修: "ウォーキング研究(分担執筆)" 江橋慎四郎編, 213 (1995)