尿成分の変化による成長期における過剰運動防止のマーカーの研究

1995 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 06680091
• Research Institution: Niigata University
• Principal Investigator: 杉本 英夫 新潟大学, 教育学部, 教授 (20092702)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 佐藤 豊二 新潟がんセンター新潟病院, 臨床検査部, 部長 ; 山本 正治 新潟大学, 医学部, 教授 (40018693)
• Keywords: 尿蛋白 / アルカリフォスファターゼ(ALP) / 運動ストレスマーカー

Research Abstract

尿成分の変化による過剰運動防止マーカーを求めて、各種走運動前後の尿中に総蛋白濃度やパターン及びalkaline phosphstase(ALP)を検討してきた。総蛋白濃度、ALP活性共にトライアルの終了後5-15min fractionか1h fractionにピークを示し3hfractionにはトライアル前の値にほぼ一致している。しかし、ALP活性についてはトライアル後の尿には高分子域のALPバンドの活性増加の傾向があった。トライアルの強度及び持続時間と尿ALPの活性及びisozymeには明確な傾向はなかったが、しかし、ブタノール抽出した場合には電気泳動で腎の皮質及び髄質のALPと一致した移動度のALPがトライアル後の尿に確認された。PIPLCにも反応したことから、トライアル後には細胞膜に結合したALPが腎からも遊出したと考えられる。
このことは、尿中のMm-ALPが走運動を主体とした運動においては運動強度のマーカーと成りうる可能性を示唆したものと考える。今後は、その意義を他のスポーツについても検討したい。
また、ALPは骨代謝のマーカーでもあることから、現今、社会的問題ともなっている骨粗鬆症(osteoporosis)なども視野に入れ、さらにスポーツと尿ALPの関係を追及したいと考えている。

Research Products

• [Publications] Toyoji Sato.Hideo Sugimoto Masaharu Yamamoto,et al: "Alkaline phosphatase isozymes of aerand and urine and arinary protein in young man bepore and apten running 3km" Eur J Appl Physiol.69. 355-360 (1994)
• [Publications] Toyoji Sato.Hideo Sugimoto et al: "L-cysteine sensitive,tissue-unspecitic variant alkaline phosphatases detected in the euse of lung cancer" がん新病誌. 33(2). 35-37 (1994)
• [Publications] 杉本英夫,佐藤豊二,山本正治 他: "尿中アルカリホスファターゼの意義〜特に運動との関係において〜" 新潟大学教育学部紀要自然科学編. 36(2). 159-163 (1995)
• [Publications] Toyoji Sato. Hideo Sugimoto Masaharu Yamamoto et al: "Sifudies on the urinary macromolecular alkaline phosphatases" がん新病誌. 34(1). 55-57 (1995)