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1996 Fiscal Year Annual Research Report

アメリカ新体育論における用語の成立とその系譜に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06680105
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

小田切 毅一  奈良女子大学, 人間行動科学科, 教授 (40093554)

Keywords新体育論 / 体育用語史 / 遊戯教育論 / 用語表記 / アメリカ
Research Abstract

アメリカの「新体育論」の語彙分析をした。その結果は一言で,この体育論の用語表現を,教育学の理論やそれに関連する関連諸科学の成果に基づく用語表記として特徴づけることが可能であった。この体育論の特徴的な用語表記の特徴を,以下のように整理することが出来る。
(1)「新体育論」の用語記述は,まずは,この理論の固有な用語の系譜を確認しようとする場合には,基幹語ないしは規定詞としての「体育」“physical education"を伴う複合語の造語などに着目する他には,系統的にそれらの用語を確認することができなかった。
(2)「新体育論」の用語表記は,むしろ主観的で表現的で価値指向的な一連の「規定詞」によって特徴づけられていた。とりわけ心身相関に関わるいくつかの規定詞によって特徴づけられていたことが判明した。理論を特徴づける用語表記は,こうした心身相関を示す幾つかの規定詞の系譜を追うことによって確認が可能であった。
(3)「新体育論」において最も重要であった用語表記は,規定詞“natural"にかかわるものであった。この規定詞を多用することによって,この規定詞と結びついて成立する一連の用語に,正に「自然」にかかわる理念的本質性というイデオロギーを強調させていた。
なおアメリカ体育史上で「新体育論」以前に成立したとみなされる当時の「遊戯教育論」に着目し,両理論間での用語表記の共通性や関連性を明らかにすることをも試みた。その結果,両理論には「遊戯」に関する表記が共通していたとはいえ,それ以外に関連性や共通性をみることが出来なかった。この結果はむしろ,「新体育論」の用語表記のオリジナル性などを一層明らかにさせるものであった。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 小田切毅一: "『新体育』(1927年)にみられる用語記述の特徴について" 体育史研究. 12. 23-36 (1995)

  • [Publications] 小田切毅一他: "シンポジウム報告:体育における用語の歴史(その3)" 体育史研究. 14. 87-99 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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