1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06680132
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Research Institution | Nagasaki Prefectural Women's Junior College |
Principal Investigator |
松永 恵子 長崎県立女子短期大学, 保育科, 教授 (60141793)
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Keywords | 身体意識 / 身体画 / 身体部位 / 動作語 / 身体図式 / 身体像 / 身体概念 |
Research Abstract |
1 研究目的 集団保育と家庭で母親に養育されている幼児では、身体意識や行動特性にどのような特徴がみられるか比較検討することである。 2 調査対象 保育所児 1-3歳児 476名 家庭養育児 2-3歳児 340名 3 調査内容 身体意識調査 (1)身体概念-1人ずつ面接して身体部位や動作語を聞く (2)身体像-身体画を描かせた後身体に関する情報呈示後再度身体画を描かせた。 (3)身体図式-片足立ち、片足跳び、両足跳び、物的バランスを測定した。 結果と考察 (1)身体の事実に関する知識は両者に有意な差はみられなかった。1歳児は目耳鼻口手足の部位を認知しており、2歳児は尻首背中が加わり胸はおっぱい腹はお腹、おへそと言換えると理解できた。3歳児になると個人差が著しく手首踵つま先を理解できる幼児もいた。 (2)身体画で体に関するイメージの発達を検討した。図1は3歳児の事例であり情報呈示後の身体画は描画得点が高くなり、描画面積も大きくなる傾向を示した。ロ-ダゲロックの人物画の発達過程の9段階まで描ける幼児もいた。身体の事実に関する知識を得ることによって、身体イメージが明確になり自信をもって身体画を描くことができるようになったと推察された。 (3)姿勢や運動のために必要な骨格や筋肉を自動的に調整する能力の発達を検討すると、3歳児では開眼片足立ち(12-2秒)90%片足跳び77%両足跳び100%物的バランス99%であった。今後の課題は対象者を増やし三者の関連を追及することである。
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