1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06680132
|
Research Institution | Nagasaki Prefectural Women's Junior College |
Principal Investigator |
松永 恵子 長崎県立女子短期大学, 保育科, 教授 (60141793)
|
Keywords | 保育環境 / 保育所 / 家庭養育 / 早期学習 / 身体意識 / 身体概念 / 身体像 / 身体画 |
Research Abstract |
1研究目的 厚生省は少子化傾向に歯止めをかけ働く母親支援の為エンゼルプランをスタートさせた。その代表的な対策に保育時間の延長があり、乳幼児の心身の発達に様々な形で影響を及ぼすと推察される。また核家族化,少子化傾向は早期教育ブームを生んだ。そこで本研究の目的は保育環境が幼児の身体意識にどの様な影響を及ぼすか検討することである。2調査対象 3歳児保育所230各家庭養育261名早期学習児75名計566名。3調査内容 身体意識調査 (1)身体概念-身体部位,動作語認知調査(2)身体像-全身の身体画描かせた後,身体部位を情報呈示し再度描かせた描画サイズ描画率描画得点を算出した。(3)身体図式-片足立ち片足跳び両足跳び方向性ラテラリテイー正中線交叉を一部の幼児に実施した。4結果と考察 (1)家庭養育児の特徴(1)身体部位の認知は21部位中19-7部まで認知し個人差が著しかった。(2)動作語の認知は3歳後半の男児で手を振る62%腰を曲げる12%肘を曲げる44%腕を曲げる22%であった。(3)身体画はロ-ダ・ケロッグの[人間]の発達過程と比較するとスクリブルから比較的完成に近い人間像に該当し個人差が著しかった。(4)身体画の描画サイズは1回目より2回目のほうが大きく描画得点も高かった。(5)身体画の描画サイズと体格や身体部位との相関は認められなかった。(2)家庭養育児,保育所児及び早期学習児との比較 (1)身体部位認知では3歳後半女児で保育所児が有意に高かった。 (2)身体画の描画得点では3歳後半女児の早期学習児が保育所児より有意に高く,2回目は家庭養育児が保育児より有意に高得点であった。 (3)身体画の描画サイズは2枚ともどの年齢の男女とも家庭養育児が保育児より大きく,自尊感情の高い傾向が認められた。
|
Research Products
(2 results)